我々は、プロカテゴリーのみならず、アカデミー含むアマチュアカテゴリーを大切にし、将来的には、アカデミー・トッププロ・トップアマチュアの3カテゴリーで形成される「三極体制」を確立することで、東京のど真ん中に、世界に誇れるサッカークラブを創りあげます。
日本のサッカー界が、日本代表ならびにJリーグの両輪で動いている昨今において、子供たちに「プロサッカー選手」という夢のかたちを提供すべく、そして、東京の盟主たるクラブとなるべく、近い将来に、ここ東京のど真ん中からJリーグへの参戦を目指します。
しかしながら、トッププロカテゴリー(以下、TP)はクラブにおける象徴的な存在ではあるものの、TPのためにクラブそのものが存在するわけではありません。
「サッカー選手のゴールは、必ずしもプロサッカー選手ではない。」プロサッカー選手になる夢が破れたところでサッカー人生は終わらない、終わらせてはならない。
クラブとしては、関わる者たちに、プロサッカー選手という道以外のサッカー人生を用意していく必要があると考えます。
かかる意味において、トップアマチュアカテゴリー(以下、TA)は、プロの世界にたどりつけなかった者たちや、プロの世界の壁に跳ね返された者たちが、社会人生活を営みながらサッカーを通じて自己研鑽する場、すなわち、サッカーを通じての社会人育成の場であり(生涯育成クラブの体現)、同時に、将来のクラブ幹部候補生の育成の場でもあります。
サッカーも社会の一部であって、一般社会人としての目を持ちながら、いかにしてクラブが、サッカーそのものが、社会に必要とされていくのかを考えられる人材を育成し続けることを企図しています。
言うまでもなく、アカデミーこそクラブの未来です。アカデミーがトップカテゴリーのために存在するのではなく、トップカテゴリーがアカデミーのために存在するものです。アカデミー年代においては、結果も大事ではありますが、「勝利を追求することを通じての教育」がより大切にされるべきです。また、トップカテゴリーがアカデミーにとっての目標であり、模範であり続けられるかどうかは、「勝利を追求する姿を見せ続けることを通じての教育」としてクラブが取り組むべき課題だと考えます。
最後に、クラブのスタイルとは、必ずしもピッチ上で繰り広げられるプレーモデルのことではなく、アカデミーからトップカテゴリーまでが持ち続ける共通の矜持です。
「良き社会人たれ、良きサッカー人たれ」
サッカーも社会の一部。一サッカー人である前に一社会人です。「アカデミー・トッププロ・トップアマの三極体制」を確立し、社会に必要とされ、社会に価値を提供できる人材を育成し続けることこそ、このクラブのミッションです。