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2020.07.12 東京U クラブ

逮捕報道の顛末のご報告

7月9日、6月上旬に逮捕された弊クラブの元所属選手の担当弁護人より、同選手が、不起訴処分となった旨の報告を受けました。弊クラブは、既にご報告しているとおり、クラブ関係者への影響を考え、逮捕という事実自体を重くみて契約条項に基づき同選手との契約を解除する判断をしましたが、逮捕後速やかに弁護団を編成し、同選手に保障されるべき権利の実現に努めてきました。


弊クラブは、このたびの不起訴処分を受け、昨日、同選手と今後についての話し合いをもちました。弊クラブは、不起訴処分になったとはいえ、逮捕されたという事実の影響に鑑みて、本件に関する東京都サッカー協会等の判断が出るまでは、同選手がプレーするのは適切ではないと考えています。加えて、同選手は実名報道や誹謗中傷など大きな社会的制裁を受け、現時点ではとてもプレーできる精神状態ではありませんでした。これらのことから、弊クラブは、同選手の今後の扱いに関する判断を保留にしております。この点については、結論が出るまでにもう少々お時間を頂戴できればと思います。


今回、弊クラブの活動時間外の私生活の行動(時期は2019年4月)とはいえ、所属選手が逮捕されたということについては、ひとえにクラブの代表である我々の指導不足であり、その責任を痛感しております。スタッフや選手に対しては、プロクラブではない弊クラブに、なぜここまで支援してくださるスポンサー、サポーター、関係者の皆様がいらっしゃるのか、こうした支援者が弊クラブに何を期待しているのかを伝えてきたつもりでしたが、必ずしも選手達にそうした社会性を真の意味で落とし込むことができていませんでした。弊クラブの法人設立から5年が経過し、弊クラブは活動を少しずつ拡げ、弊クラブ外の方々とのつながりも大きくなってきましたが、そうした社会性が大きくなればなるほど、弊クラブの責任も大きくなり、一たび今回のようなことが起きれば、そうした支援者の方々に与えるご迷惑も大きくなる、ということを痛感しました。


もっとも、今回の逮捕報道でそうしたご迷惑をおかけしたにもかかわらず、多くの弊クラブ支援者の方々は、私どもの立場や置かれた状況を理解し、温かい言葉をかけてくださるのみならず、支援の継続を約束してくれました。その温かさに涙せずにはいられませんでした。この場を借りて改めて心よりお詫び申し上げると共に、その期待や信頼に応えられるようこれからも前を向いて進んでまいります。弊クラブとしては、本件を踏まえ、オフザピッチも含めた選手への指導を徹底し、自身の襟を正していく所存です。


報道関係者におかれては、同選手が不起訴処分とされた以上、報道の仕方によっては背景事実を知らない第三者に実際の事実以上の心証を与えることを重々認識の上、同選手が今後不当に糾弾されることないよう、配慮いただくことを要望させていただきます。


また、インターネット掲示板やTwitter等のSNSでは、同選手ならびにクラブ関係者を誹謗中傷するような発言も見受けられました。同選手本人やクラブ関係者の名誉や信用を毀損する表現を見かけた場合には、断固たる態度をもって、発信者の特定や表現の削除等の法的措置を進めて参ります。


最後に、今回の件で、常日頃から私どもを信じて応援してくださる方々に多大なるご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、改めまして心よりお詫び申し上げます。今回の報道から約1か月の間、皆様に一切のご報告もできなかったことは心苦しくもありました。しかしながら、嫌疑の性質上、同選手の社会復帰に向けて慎重な対応が求められていたことをご理解いただければと思います。本リリースをもって、失われた信頼が完全に回復されるとは思っておりませんが、今後も我々はオンザピッチのみならずオフザピッチで起きるすべてのことに真摯に向き合っていく所存です。その愚直な積み重ねこそがクラブとしての成長につながることと信じて、これからも前を向いて進んで参ります。我々を応援してくださる皆様におかれては、今後も変わらぬご支援賜れますよう何卒よろしくお願い申し上げます。


2020年7月12日


共同代表理事 福田 雅

共同代表理事 人見秀司