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2017.04.15 東京U クラブ

共同代表ブログ「2017年リーグ開幕に向けて」

共同代表人見です。ついに、明日、東京ユナイテッドの2017年シーズンが始まります。

年明けから、東京ユナイテッドFCへのチーム名称変更、東京ユナイテッドグループ法人(税理士法人・コンサルティングファーム)の設立、元日本代表岩政大樹の加入、文京区との連携協定、みずほフィナンシャルグループ様とのスポンサー契約など、オフザピッチでの様々な活動が着実に形になってきました。多くの方々に支えられ、明日のリーグ戦開幕を迎えることができ、感謝の気持ちで一杯です。一方で、重くのしかかるプレッシャーでいっぱいいっぱいであることも事実です。

とにかく、今シーズンは勝ちたい。是が非でも勝たなければならない。這いつくばってでもJFLに昇格する。と思い続ける毎日で夜も眠れません。というのは大袈裟ですが…。

そんな中、先日、仕事の関係で卓球元日本代表でメダリストでもある平野早矢香選手のお話を聞く機会がありました。ロンドン五輪で銀メダルを獲得した時の、試合中の鬼の形相は皆さんも印象深いと思います。自宅にはテレビすら置かず、とにかく、365日24時間「卓球」に集中する環境をつくっていたストイックなアスリートです。そんな平野選手が影響を受けた一人が、伝説の麻雀士桜井章一さんだという。勝負師としての彼に感銘を受け、直接彼に会い行って話を聞いたとのこと。卓球と麻雀、このギャップが面白いなぁと。自分はドンジャラ止まりで、麻雀は一切やらないのですが桜井章一著書

「負けない技術」

を早速読みました。プロローグの一部を以下転載させて頂きます。

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「オギャー」と赤子の時に産声を上げた瞬間から、どんな人にも悲しみや喜びとともに、常に「不安が」がつきまとっている。温かく居心地のよかった母胎から出た瞬間に感じる、人間の最初の感情が不安なのだ。そして、人はその不安を少しでも取り除くために確証を求める。自分の中に確証を見出せなければ、今度はほかのものに確証を求めようとする。ほかから認めてもらいたい、褒められたいという人間独自の性はそんなところから生じている。その性がやがて競争意識となり、多種多様な勝負に勝利することでつかの間の安心を得るようになる。つまり、安心を得るために「勝ちたい」という気持ちの根っこには、人間の誰もが抱える不安があるのだ。そして、何人たりともその不安から逃れることはできない。しかし、「勝ちたい」という欲求にとらわれてしまった人は、そんな不安を認識することもなく、ただただ勝利することだけを求めていく。そしてその戦い方は醜い、卑しい。〜

「勝ちたい」という志向は自然界の中には存在しない。自然界の中にいる動植物たちには「本能で生きる」、つまり「負けない」という普遍のスタンスがあるだけであって、それ以上でもそれ以下でもないのだ。人がこの「負けない」力を付けるには、自然界の中にいる動物たちのように変化する動きと感性を磨くことである。〜

つまり「生きる」ことは動きや変化に対応し、順応するということ。勝負の世界だって例外ではない。動きを観察していれば気づきが生まれ、相手の変化に対応できるようになる。「負けない」技術は、そうしたことの繰り返しで徐々に身についていくものなのである。

「負けない」という観点から見れば、人間の生活の基盤となる〝衣食住〟も改めて考え直す必要があるだろう。生命を保つ〝食〟と、身を守る〝住〟は、はるか昔から人間の営みを支えてきた。しかしそこに〝衣〟が加わってきたことで、人間の社会に様々な問題が生じるようになってきたのではないか。〝衣〟は着飾ることにつながり、それはやがて名用や権力といった〝欲〟にも結びついていった。だとするならば、「負けない」人生を歩んでいくためには「生命を保つために本当に必要なものは何なのか」を考えることも大切な要素となってくる。〜

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勝つこと、負けること、勝負の分かれ目、勝負の本質…、目からウロコでした。

読み終えて、ほんの少し、プレッシャーが軽くなったような気もします。


今シーズン、東京ユナイテッドFCおよびセカンドチームでもあるLB-BRB Bunkyo(東京都1部)のスタッフ陣の充実は手前味噌で恐縮ですが半端ないです。GKコーチがいたら、Jクラブ並みの充実だと思います。正直、自分も、体が動くならこのチームでサッカーをしたい、上手くなりたい!と思うほどです。

チームを統率する福田雅監督のモチベータ―としての能力は圧倒的で、今シーズンも更にギアを上げまくるはずです。その横で常に冷静にチームを分析し、言葉少な目だが的確な情報を発信し続ける林健太郎ヘッドコーチの存在は、チームに落ち着きをもたらす。東京ユナイテッドの頭脳であり象徴でもあるプレイングコーチ岩政大樹の存在は、間違いなくチームを新たな次元に引き上げている。東京のど真ん中のクラブが面白いサッカーをしなければ存在意味はないと言い切る。(自分もプロフェッサー岩政の指導をメモ片手に勉強する日々です。)

チームのある意味で「心臓」(胃袋ではない)ともいえる星貴洋コーチ、ピッチ内外での献身的な活動量なくしてチームはなりたたないだろう。今期から現役を引退しLB-BRB Bunkyoで指揮を執る浅海友峰、試合ごとに成長し続けている彼が、リーグ終盤どんな指導者になっているか楽しみです。そして、社会人サッカーの生命線でもあるフィジカルコンディションを徹底的につくりこんでくれる福田浩司と米弘俊之トレーナーの二人、選手の一番近くで戦っています。更に今シーズンから田村圭チームドクターが加わり、選手のケアは万全な体制が整いました。そのほか、長久ガリ実行委員をはじめ、多くのスタッフが仕事や学業とサッカーを両立させ、このクラブを支えてくれています。つらいけど、楽しいと思います。


そして、主役である選手たち。

仕事とサッカーを限界まで突き詰める姿勢には、正直、頭が下がります。

高校、大学時代にトップで活躍した選手にとっては、今のカテゴリーは決して華やかな舞台ではないはずです。ただ、東京ユナイテッドの歴史を形作るのは、今、ピッチに立って躍動する選手一人一人であることは間違いないと思います。

仲間を信じて、今シーズンも最後まで戦い抜きたいと思います。

新しい歴史の扉を開くために。


共同代表 人見秀司