こんにちは。LB&BRBの浅海友峰と申します。
「恩返し」
保険の代理店業を営むかたわら、筋肉と食の研究をしている29歳独身の男です。
いつも当チームを応援頂き、誠にありがとうございます。
私ごとで恐縮ですが、このチームやサッカーに対する想いを書かせて頂きます。
チームとして、また選手としての目標は、もちろん関東リーグ昇格でしたが、それに加え個人として2015年の目標がありました。それはこのチームや愛する大学、サッカーへ「恩返し」をすることです。
私は2015年3月に6年間勤めていた会社を辞め、4月に独立しました。
会社を辞めると同時に、会社のサッカー部も辞めたので、当初は別のチームにチャレンジし、ダメだったらサッカーを引退するつもりでした。そんな折にチーム代表の人見さんと福田さんからご連絡を頂きました。お誘い頂いたというよりは、福田さんから「俺らと組んで損はねえぞ」という江戸っ子バリバリの論調にタジタジになって帰ったことを覚えています。
それでもしばらく迷っていましたが、このチームに入ることを決めたのは後輩が「一緒にやりたい」と言ってくれたからです。大学時代に一緒にセンターバックを組んだ三上、体育会寮でよく酔っ払って号泣していた大山が連絡をくれました。大学時代は本当にきつい練習が続きましたが、それを共に乗り越えた仲間からの誘いに本当に胸が熱くなり、お世話になることを決めました。(18歳の時から可愛がっていた市川(高松出身)や加美(愛媛出身)からは何の連絡もありませんでしたが、四国にそういう文化がないだけだと思います。決して寂しくなんかないのです。)
そんな想いの中入部して、自分なりに一生懸命サッカーして仕事もして恩返しをしようとしていたつもりでしたが、学ばせて頂いたことの方が多かったです。平日は必死に仕事をしながら練習をし、土日も怒鳴られ歯を食いしばって練習する後輩。会社で超重要ポストをこなされながらチームに100%の情熱をかたむける監督、ヘッドコーチ、スタッフの方々。全力で好きな男性の身体のメンテナンスをしてくれるトレーナー。宇宙人レベルのプレーと会話、経験豊富な元プロの方々。
そして心から応援してくださるスポンサー、サポーターの方々。自分は恵まれているなと心底思いながら過ごした1年間でした。
色んなことに感謝し、自分なりにピッチの内外で何が出来るかを考えて過ごさせて頂いた一年間でした。結果として、ケガや自分の実力不足であまり貢献出来ることは多くありませんでしたが、関東昇格が出来て心から嬉しく思います。本当に多くを学ばせて頂いた1年間でした。
個人的にまだ恩返しは終わっていないと思っています。2016年はどのような形か分かりませんが、引き続き恩返しをしたいという想いでサッカーやチームと関わらせて頂きたいと思っています。熱い男達が集まったこのチームを、これからもよろしくお願いいたします。
【監督コメント】
浅海友峰(以下、ユウホウ)は、変わった男です。
まず、超一流企業たる東京海上日動火災保険を今年退職しました。
今は謎の事業を営んでいます(何度聞いてもよくわかりません)。
また、サッカーでは足より頭のタッチ数の方が多いです。
幼少期の指導者はよくぞかくも特徴ある選手に育ててくださいました。
さらに、趣味は筋トレですが、持病はギックリ腰です。
医者に「もっと腹筋を鍛えろ。」と言われたそうです。
ちなみに、掲載している写真は本人のリクエストによるものですが、コメントは差し控えます。
そんなユウホウ、チームではぶっちぎりの人気者です。
慶應ソッカー部の後輩がたくさんいるとは言え、入団1年目にしてすでに川越勇治(中央大学卒、ゴールの神と仲良くはない)らを従え、チーム内では太田組に次ぐ勢力を形成しております。しかし、組員含め女性にはもてません。全く。やはり、着ているジャケットが変だからでしょうか。
ユウホウには救われました。
シーズン前半は彼のオンザピッチにおけるプレーに救われました。
東京カップから天皇杯予選までの快進撃はユウホウなくして語れません。ここまでチームにおける不動のリーダーであった三上佳貴(以下、ヨシキ)をベンチに追いやり、ピッチ上では大和田達とともに圧倒的な存在感。
悔しいですが、MVP級の活躍であったと認めざるをえません。
(なぜ悔しいか。素直に褒めるのはなぜかシャクです。なぜでしょうか。不思議です。)
後半戦は彼のオフザピッチにおける活躍に救われました。
8月のフクアリにおけるゲームで膝の怪我をして以来、彼がベストコンディションに戻ることはありませんでした。
ポジションをヨシキに譲り、ユウホウは嫌な顔一つせずに裏方ワークに徹しました。
リーグ終盤から関東リーグ参入戦にかけて、チームは異様な緊張感に包まれます。
選手達は、チーム内における個人レベルでの戦いと、チームとしての戦いを両立させねばなりません。
その狭間で、各人の心は大きく揺れます。
ガキの頃から思い知らされてきたチームスポーツの宿命。
その微妙な各人の心理状況とチームの緊張感をどうマネージするかで、結果が大きく変わります。
それに耐え切れず崩壊するチームを何度も見てきました。
選手として、また、監督としての私の経験上、監督からの正論は選手の心に響きません。
もう理屈のレベルではないのです。
ユウホウがそこにいたこと、それは計算されたことでも何でもなく、単なる巡り合わせ。
数字では表せない勝負の綾がそこにあります。
今シーズンの結果はご覧の通り。
この一年間、ユウホウが思い描いていたサッカー人生だったかどうかはわかりませんが、背のデカさや顔のデカさ以上に大きな存在感を発揮してくれたユウホウに感謝しています。
ただ、来シーズンはジャケットのセンスを変えて欲しい。