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2015.05.05 東京U クラブ

リレーブログ:24市川慎士

こんにちは。

第2回リレーブログを担当させて頂く、香川の韋駄天こと市川慎士と申します。


チームのみんなからはプレースタイルが似ていることから「香川のシンジ」の愛称で親しまれています。たまに嫉妬混じりの嫌味を言われることもありますが、小さいことは気にしません。得意なプレーはスピードにのったドリブルと繊細すぎるボールタッチです。

バトンの行方を気にする声もありましたが、主将よりしっかりとバトンを受け取り、小学生時代にリレーの選手に選出された経験を生かして何があってもバトンだけは繋ぐ所存です。誠に僭越ながら、今回はこの場をお借りして、私の今シーズンに掛ける想いを綴らせて頂きたいと思います。


私は本チームに所属して今シーズンで6年目、つまりは本チームの前身である「慶應BRB」の再立ち上げ時の初期メンバーです。一昨年関東リーグ昇格を後一歩のところで逃し、昨年は関東参入戦への出場さえも叶わず、2年連続で大変悔しい思いをしました。昨年のシーズン終了時には、一線を退くことも考えました。それだけこの5年間はとても充実していながらも、辛く苦しく、負けたショックは相当大きいものであったのだと思います。

「社会人サッカーはいつ終わりが来るか分からない」常々監督はそう言います。自分がまだやれると感じた以上は、志半ばでチームを去った選手、今までチームを支えて下さった方々の想いに応えなければならない、それを考えると、中途半端な形では終われない、再度サッカーへの情熱を奮い立たせチームに残ることを決意した次第です。

やると決めたからには今年は何が何でも関東昇格を果たす。今はただただこのチーム、サッカーバカしかいないこの素晴らしいメンバーで関東昇格を果たしたい、それだけです。そのために自らが試合に出るために努力する、チームが勝つために出来ることを考え、行動に移す。当たり前のことです。当たり前のことですが、この気持ちを誰よりも強く持ち続け、姿勢として示すことが、6年目の自分にしかできない役目だと考えています。新しく加入した選手、若い選手たくさんいますが、遠慮せずに自分の気持ちに正直にもがき苦しめばいいと思います。それが、チームの伸びしろです。チームは都リーグ1部で2度足踏みしました。

我が地元うどんだけじゃない香川県では、うどんは踏めば踏むほどコシが出てくることを誰もが知っています。過去2度の足踏みはチームにとってプラスに変わると信じています。いえ、私が変えます。現在チームは3節を終え、2勝1分で暫定2位。これからのチームの粘り、そして香川のシンジの粘りに注目です。

最後になりましたが、私たちがこれほどの熱量をもってサッカーに注力し、真剣に取り組むことができるのは、周りの方々の支えがあってこそです。日々、本当に多くの方々に支えられていると強く感じ、6年目を迎えた今、感謝の気持ちは言葉では言い表せないほどです。この想いはプレーそして結果で示します。今後とも何卒宜しくお願い致します。


【監督コメント】

イチ(あえて日常の呼称とさせてください)は、ゲンキ(主将の大山)と同様にチーム結成以来6年の付き合いになります。最初に申し上げると、イチは私がチームで誰よりも信頼する男です。

しかし、皆さんがピッチ上で彼をご覧になることはそうそう無いかと思います。事実、昨シーズンにおける彼のリーグ戦出場時間は、チーム最短ではないでしょうか。移籍すればすぐにでも彼が試合に出れるチームはいくつもあり、実際に不本意ながら移籍を促したこともあります。彼は、残りわずかのサッカー人生をどのような形で終わらせるか、より具体的には、毎シーズン終了後に翌期もチームに残るかどうか、誰よりも悩み苦しんできたはずです。それでもこのチームで共に戦うことを選択してくれたイチに対し、僕は感謝と敬意の念でいっぱいです。いずれクラブが大きなステージに立った時、今のステージの戦いは取るに足らぬものかも知れません。もちろん、その時にピッチ上にイチはいないでしょう。いつかこのクラブの歴史を振り返った時、今の我々の戦いがあってこそ、また、市川慎二がいてくれたからこそ、クラブの未来は拓けたのだと、そう思ってもらえる日が必ず訪れます。

香川出身の市川慎二は「香川のシンジ」を超えて「香川真司」も超えて、必ず「LB-BRB TOKYOのレジェンド」となる存在です。皆様、お忘れなく。